【那覇】故障による消灯が繰り返され、住民から「夜間の通行が危険」との苦情が寄せられることが多い730交差点の道路照明について県は25日、LED照明への切り替えを検討していることを明らかにした。石垣市議会の知念辰憲議長らの要請に応えた。
県の當銘健一郎土木建築部長は要請に対し、「730交差点の故障の根本的な原因は設備の老朽化にある。電気料金の安いLED照明に変えていきたい」と説明した。
知念議長らは同日午後、9月定例会で決議した国道390号道路照明の不点灯解消を要請し、「定期的に点検して、つかない期間が長くならないよう維持管理をしてほしい」と対応を求めた。
當銘部長は「11月17日から全部つけている。国道バイパスは電線地中化工事で一部消灯しているが、整備が済み次第に照明をつけたい」と答えた。
また、電線地中化の共同溝工事の消灯に関し、砥板芳行市議が夜間の通行人の安全を確保する観点から仮設の照明などの設置を求めたのに対し、県は取り組む考えを示した。
県の説明によると、県内には約1万基の道路照明があり、うち八重山は760基。間引き消灯が40数基あり、点灯照明は94%と管内で最も高く、年間1200万円の電気代が支払われている。