【与那国】無病息災を祈願する神事「シティ」(節祭)が24日夜、4集落で行われた。比川、嶋中、西、東の各公民館が主催し、ドラや太鼓、横笛などの鳴り物を伴った獅子頭一行が厄払いのため集落内を練り歩いた。
神事では、家屋内の柱や門、自家用車などに魔よけとして使われている「ンバヌハ」(ナガバカニ草)を縛り付ける住民もおり、約300年前から続く伝統だという。
この日は、すっかり暗くなった夜、獅子頭の一行と公民館役員たちが集落内を歩きながらドラ、太鼓を打ち鳴らした。
にぎやかな獅子舞を一目見ようと子どもたちも集まってくるが、獅子頭にかみつかれ泣く子もいた。(田頭政英通信員)