JA石垣牛肥育部会(仲大盛吉幸会長)の第20回枝肉共励会が21日午前、八重山食肉センターで開かれた。今回は14頭の枝肉が出品され、厳正な審査の結果、仲大盛会長の出品牛が最優秀賞に輝いた。優秀賞には新城信作さん、優良賞には㈱サンニ産業の出品牛がそれぞれ選ばれた。14頭のうち5等級が2頭、4等級が6頭、3等級が6頭で4等級以上の上物率は57%だった。
¥ セリには購買者10人が参加。平均価格は1㌔当たり2456円で1頭当たり112万3727円。最高値は1㌔当たり3200円で、1頭当たり132万6400円だった。
審査結果について日本食肉格付協会沖縄事業所の吉岡康生所長は「前回と比べて上物率は落ちたものの、全国平均と比べるとロース芯が増大し、厚みのあるバラのしっかりとした上物が多く、きめ、しまりのいい枝肉もあった」と講評。
仲大盛会長の出品牛は出荷月齢29カ月の雌。父・勝群星、母の父・中部6、祖母の父・神高福。枝重421.5㌔、ロース面積69平方㌢、バラの厚さ6.8㌢、歩留まりは74・7%。肉質等級は霜降り度を表すBMSが8、肉の色を示すBCSは4、光沢4、しまり5、きめ5で格付けはA-5となった。
14頭の平均は枝重460.9㌔、ロース面積59.5平方㌢、バラの厚さ7.5㌢、歩留基準73.8%。BMSは5.7、BCS4.1、光沢4.1、しまり3.0、きめ3.0だった。
仲大盛会長は「上物率が低くなっていることが気がかりだ。枝重にばらつきがあり、もう少し出品牛を平均化できるように取り組んでいかなければならない」と総括。セリ価格には「年末でもあり、20周年の共励会ということもあって購買者には頑張ってもらった」と礼を述べた。