学科改編に合わせ、機能を充実するため老朽化した施設の建て替え工事を進めていた八重山農林高校(渡久山修校長)の農場実習棟がこのほど完成。21日夕、関係者が参加して竣工(しゅんこう)式と祝賀会が行われた。
改築された鉄筋コンクリート造り2階建て。延べ床面積1469.76平方㍍。総事業費は3億1869万5040円。管理や畜産などの実習棟3棟を1棟に集約した。
また、くん製室や鶏と殺室などを新設。専用施設が整備されたことで、これまで畜産科の生徒に限ってきた鶏のと殺や食肉加工などを全生徒が体験することが可能となり、生産・加工・流通・販売といった6次産業の流れを学ぶことができるようになった。
式で渡久山校長は「新農場実習棟を拠点に新たなスタートを切ることができ、関係者の皆さんに感謝している。農業は命を支え、幸せをつくる総合産業だと考えている。実習棟を活用し、八重山の農業の将来を担う生徒たちに知識と技術を指導していきたい」とあいさつ。
生徒を代表して生徒会長の下地一眞君(フードプロデュース科2年)が「設備や環境が整っており、体験的な授業を受けることができ、畜産加工の分野で幅広い知識や技術を学ぶことができる。より一層、学習に励みたい」と謝辞を述べた。 この後、施工業者に感謝状を贈呈。渡久山校長らがテープカットした。竣工式後は内覧会や祝賀会も行われた。
感謝状が贈られたのは次の各氏。
嘉数芳則(㈲め~ばる設計工房)、豊川敏彦(サキヤマ建築設計事務所)、仲本誠一(㈱設備研究所)、玉城俊夫(㈱高橋土建)、石垣進(㈱大進建設)、粟盛哲夫(㈱三光電設)、田幸正興(㈲日栄電設興業)