【小浜】小浜島細崎産の新鮮な海産物を堪能してもらおうという「くば丸市」(細崎公民館主催)が20日、海業(うみわざ)支援施設で開かれた。同市は地元の漁業者でつくる「細崎まーる新鮮隊」(比嘉誠隊長)が3年ほど前から実施。これまで開催場所としていた旧冷凍・冷蔵施設に代わり、同支援施設で初めて開催した。漁獲量の多い冬場は月1回から週1回ほどのペースで実施していく。
同支援施設は竹富町が県水産業構造改善推進事業を導入して整備した。
この日は多くの観光客や地域住民が訪れ、水揚げされたばかりの鮮魚や刺し身、地元の食材を使った天ぷらやたらし揚げ、アラ汁などに舌鼓を打った。新施設での開催を祝い、来場者に天ぷらのプレゼントも。
比嘉隊長は「細崎の漁業者や若い人々を盛り上げ、後継者育成や漁業の6次産業化に向けて取り組んでいきたい。地域を盛り上げていく」と抱負。
町農林水産課の野底忠課長は「若者を中心に頑張って活気も出ている地域。漁業所得の向上に向けて施設を有効に活用してほしい」と話している。