市役所の老朽化による改築へ向けた市民からの意見聴取が行われた▼白保での意見交換会をのぞいてみた。東日本大震災以降、何よりも求められているのが防災対策だ▼ことに石垣市の場合は明和の大津波での被災歴史があり、市民からは低地の現地建て替え案は、砂地で埋め立てられた地盤ゆえ高層でも何かと不安が残り、百年の大計を言うなら今後の都市計画のためにも高台の旧空港跡地区への移転すべきだとの声が多数を占めた▼資料では教育委員会同居の庁舎になる由。施設規模が広くなり新庁舎の改築概算総事業費は、現地建て替え案で仮庁舎建設、旧庁舎解体、本建築、引っ越し2回などを含めて約67億円。移転案では用地費9億4000万円を除くと本建築と引っ越しで約54億6000万円を見積もっている。本建築費は工法の違いはあるが明示を▼一方、移転用地取得費は路線価などで算出されたと思うが、伊野田から参加した市民が移転で用地を買うのであれば市役所跡地を売却すればいいと提案した。路線価で公売すれば移転用地を求めても余りあり、建築費の足しにできるのではないかと強調していた▼旧空港は過半が国有地なので等価交換という手もある。美崎町には県の合同事務所に倣って、国の出先を集めた合同庁舎を造ってもらってはどうか。(仲間清隆)
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