8月から続いている少雨傾向が改善されないため、石垣市水道部は夜間の給水制限を予定しており、12日に開催される渇水調整協議会で説明、調整する。長期渇水に備えた措置で、真栄里ダムと白水原水調整池の水量を維持するため、午後11時から午前6時までの夜間給水制限を想定。実施時期などについては調整会議で決めることになる。
市水道部によると、水道用水の取水は1日当たり最大3万160㌧。このうち真栄里ダムから40%、河川水から36%、地下水から24%を取水する計画となっている。
しかし、8月から10月までの降水量が平年の25%しかなく、11月7日現在、ダムから48%、河川水から19%、地下水から33%となっており、河川水の取水割合が大幅に減っている。
真栄里ダムは11日現在、貯水量73万4000㌧で、貯水率が41%に低下。白水の原水調整池(6万㌧)も3万6750㌧に下がっており、ダムと調整池は今後も減少の一途にある。
水道部の与那国明弘部長は「これまで節水を呼びかけてきたが、いまなお厳しい水事情となっており、やむを得ず、断水せざるを得ない状況になっている。市民の皆さんには理解をお願いし、引き続き節水をお願いしたい」と話している。
石垣島地方気象台によると、12日以降の週間天気は14、16、17日は一時雨の予報となっている。16日は気圧の谷の影響で降雨が期待できそうと話している。