与那国町への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に伴い、設置が計画されている沿岸監視レーダーについて町が沖縄防衛局に対し、レーダーの発する電磁波が人体に及ぼす影響などについて住民に説明するよう要望していたことが11日までに分かった。
外間守吉町長は「町民から不安の声が上がっており、説明会の開催を強く要望する声があった。基地配備の理解を得るためにもしっかり説明してほしい」と話した。
要望に対し、防衛局は「地域住民の不安を払拭するためにも、説明会を開催したい」としており、時期は「調整中」としている。
計画ではレーダーの建設場所は久部良地区の東南。最も近い民家から180㍍の距離で、町民から「住宅地に近すぎる」「電磁波が体に与える影響が心配」「健康被害が出てからでは遅すぎる」などといった声が上がっている。
町議会でも「専門家が影響を指摘しており、住民の不安も高まっている。人体に影響がないという根拠をしっかり示してほしい」と当局に説明会の開催を求めている。