国内大手洋菓子メーカーのエーデルワイス(神戸市、比屋根毅会長)は2015年2月25日に那覇市の沖縄タイムスビル1階にスイーツカフェ「エーデルワイス沖縄」を出店することが10日分かった。同社の県内出店は初めて。比屋根会長(77)が同日午後、市内で八重山毎日新聞社の取材に対し「(出店)日程が先日決まった。エーデルワイスの需要を含める市場調査の意味合いもある。この出店を皮切りに、那覇市内へ独立店舗の展開、石垣島や東南アジアへの進出を視野に入れている」と今後の計画を語った。
比屋根会長は石垣へのモデル店舗出店に向けた視察などで10日から2泊3日の日程で帰省。滞在中、市内の経済界や関係者の意見を聞きながら市街地を中心に島内視察を行う。
石垣島出店について比屋根会長は「店舗の敷地面積は必要最小限にする。特産品のマンゴーなどの熱帯果樹を使った商品を開発したい。(出店は)数年後に実現させたい」と計画を語った。
県内初出店となる那覇市内の店舗は現在、オキコ系列がベーカリーカフェを運営しているが、9月にオキコと業務提携を結んだエーデルワイスが同店舗を改装して出店する。
また、オキコの工場で一部のエーデルワイス商品を製造し、3月には那覇市のデパートリウボウと那覇空港内のテナントに売り場を設けて商品を販売する。
また、来年11月をめどに工場併設カフェを沖縄本島に整備する計画。敷地面積は約1653平方㍍。総事業費は5億円で年間売り上げは10億円を見込んでいる。
比屋根会長は「出店することで県内の経済活性化や雇用創出に貢献したい。特に郷里の石垣島には恩返しという気持ちで計画を成功させたい」と語った。 比屋根会長は11日午後6時から、ホテル日航八重山で開かれる石垣市商工会主催の特別記念講演会で講師を務める。