臨済宗妙心寺派南海山桃林寺(小林昌道住職)が建立されて400年目を迎えた。9日には同寺境内で節目を祝う「開山400年大祭記念式典・祝賀会」(同記念事業奉賛会主催)が盛大に行われた。式典では記念碑を除幕し、南海山桃林寺本堂の閒関窟老大師をはじめ、全国各地から訪れた大勢の僧侶たちが寺の繁栄を祈願した。
祝賀会では記念事業奉賛会の伊波剛会長が「記念事業を機に花園会会員の増員と会員間の絆を強め、末永く後世に受け継がれて隆盛発展することを祈念している」とあいさつ。
特設舞台では「かぎやで風」で座開き。平田弘子琉舞道場による「四つ竹」や「しゅんどう」などの舞踊、いしゃなぎら青年会のアンガマが次々と披露された。
桃林寺は1614年に完成を祝う落慶が行われ、1736年に境内を拡張して仏殿を建立。1771年の明和の大津波の際には仁王像や文殊菩薩像も被害を受け流されたが、崎枝海岸で発見された。
1956年には琉球政府から山門仁王像2躰が重要文化財に指定を受けた。1976年には花園会が結成され、現在は700人以上の会員が同寺の年間行事に参加している。