与那国島への自衛隊配備をめぐり、田里千代基氏ら与那国町議会の野党系町議3氏が10月29日に請求した、自衛隊基地建設の民意を問う住民投票条例の制定に向けた臨時議会の招集について、外間守吉町長は3日までに「一度、議会で否決されたものを再び議論するのは町長の立場としてはいかがなものかと思う。議会主導で進めたほうがよいのではないか」と述べ、消極的な見解を示している。
地方自治法では、首長が請求のあった日から20日以内に招集しなかった場合、請求者の申し出に基づき議長が申し出のあった日から6日以内に臨時会を招集しなければならないと規定している。
10月29日から20日後は今月18日となっていることから、招集は今月後半にずれ込む可能性が出てきた。
糸数健一議長は「請求を受けたかどうかも町長から話を聞いていないので、今はコメントできない」「法令についてもまだ内容を把握していないので、議長主導についても答えられない」としている。
町議会事務局の米城資晴事務局長は「招集の請求については報道で知ったが、町長や総務財政課から報告は来ていないので、日程の調整もできていない」と話している。