竹富町(川満栄長町長)は4日、町総合計画第8次基本計画(2015〜19年度)の策定作業に着手する。基本計画は町総合計画第4次基本構想(2010〜19年度)に掲げているまちの将来像やまちづくりの目標、島別構想を実現するために具体的な施策を体系的に示すもの。同日、課長級職員を中心に内部の策定委員会を設置し、年度内の策定を目指すことにしているが、外部の意見を取り入れるべきだとの指摘が挙がっている。
現7次基本計画(10〜14年度)は来年3月末で終了し、来年度から5年間の新たな計画が必要になる。町企画財政課の新盛勝一課長補佐は「各課の事業見直しなど意見を聴取して素案を練っていこうと考えている」と述べ、策定委で素案作成に着手する考え。来年3月の定例町議会に計画案を上程する予定だ。
これに対し、町議からは「現在の計画の総括もなく、各団体長の意見も聴かずに職員だけで計画を決めていくのか」「半年もかけずに計画を作っていくのか」と疑問の声が出ている。
町では、墓地基本計画や高齢者福祉・介護保険事業計画など来年度以降の各計画策定に向けた委員会が発足しているが、「上位計画(基本計画)がまだ決まっていない中で議論を進めていくことになるが、整合性がとれるのか」(町議)と問う声もある。
現7次基本計画は▽自然環境と共生したまちづくり▽高齢者に優しいまちづくり▽島を支える人材育成|など6項目を掲げている。