【那覇】本年度の県功労者表彰式(県主催)が3日、那覇市内のホテルで行われ、地方自治部門で県消防協会八重山地区支部長の田場由盛氏(82)、一般篤行(とっこう)部門で東京沖縄県人会長の渡久山長輝氏(80)=川崎市在住、石垣市大川出身=に表彰状が贈られた。
田場さんは、石垣島の伝統工芸品の普及継承に尽力。地域の消防団活動にも長年積極的に従事し、防災力の強化育成への貢献が認められた。
受賞に「栄えある受賞を契機に、今後とも防災思想の普及啓発に貢献したい」と述べた。
渡久山さんは、日教組書記長、中央教育審議会委員などを歴任。沖縄県人会会長として県出身者の福祉向上と組織の拡大に力を注いだ功績が評価された。
受賞に「今までいろいろな栄誉を受けたが、きょうの県功労者が最もうれしい。受賞でき県民の皆さんに感謝したい」と話した。
本年度は教育、伝統芸能・工芸部門、平和・人権推進部門など8部門で、県の発展に貢献した12人を県功労者として表彰。1973年の制度創設以来、今回で受賞者は443人となった。