【与那国】9月28日に石垣市内で行われた第17回八重山郡畜産共進会に与那国から出品し、成雌2類で最優秀賞となった牛(飼い主・米城裕)と(同)優秀賞の牛(同・田島政和)の2頭が1日、本島で開かれる県畜産共進会に向けて「フェリーよなくに」に積み込まれ、久部良漁港を出発した。
県共進会で与那国から同類の出品が行われるのは17年ぶりだという。
長い海上輸送になることから、関係者は「ハンディ、リスクが伴う」として、不利にならないよう万全を期す。最優秀の牛を送り出した米城裕さんは「県大会へ出品がかなった。決まってからはこの1カ月不利にならないよう牛につきっきりだった」と、体調管理の苦労を語った。
同漁港では畜産仲間や関係者がセレモニーを開き、上位入賞を期して気勢を上げた。
与那国和牛生産部会の鳩間正八部長は「2頭の飼い主の努力はすごい。上位を期待して朗報を待ちたい」とあいさつした。
「フェリーよなくに」が出港すると、JAおきなわ与那国支店の職員や町職員、畜産農家らが見送った。