石垣市の水産加工施設建築工事の安全祈願祭が23日、八重山漁協西側の石垣漁港施設用地内で行われ、近く着工することになった。来年3月に完成し、4月から供用開始される。
市水産課によると、加工場はモズク、マグロ、ソデイカなどの水産物加工所を1カ所に集約する県内初の複合型施設。鉄骨造りで建築面積は1400平方㍍。
モズクの洗浄・選別、ソデイカの加工、マグロの加工の各ラインのほか、真空パックやレトルト商品づくりが可能な施設も完備する。
養殖モズク生産部会の砂川政信部会長は「水産加工施設ができると品質も良くなり、漁業者にとってプラス。職員も仕事がしやすくなるだろう」と喜んだ。
祈願祭で中山義隆市長は「加工場の整備で安心安全な水産物加工品の提供が可能となる。漁業者の所得向上、6次産業の推進につなげたい」とあいさつ。
上原亀一八重山漁協組合長は「漁業者全員が心待ちにしていた。付加価値の向上、安心安全な加工品提供、販路拡大に大きく寄与するものと確信する」と述べた。