クルーズ船の外国人観光客に対して行われている「白タク」行為について、県ハイヤー・タクシー協会の新垣良勝統括部長と同協会教育指導委員会の喜屋武貞夫委員長は21日午前、石垣市側に実態を報告し、今後の対策を話し合った。市は今後、関係機関と協議会を開き、来年のクルーズ船寄港に向け対策を検討する方針。
同協会は20日、白ナンバーの自家用車両で有償の乗合やタクシー類似行為などを行う「白タク」行為の実態などを視察した。
喜屋武委員長は報告で、業者による客のあっせんや料金収受の確認が難しいことを指摘し、「違法行為が堂々と行われ、これを野放しにする行政はいけない。条例などで対応できないか」と要望。
新垣統括支部長は「(白タクの)現状は悪化している。違法行為を排除し、健全な八重山観光を取り戻してほしい。このままでは全県的に飛び火する。食い止めてほしい」と求めた。
同課観光推進班の西銘基恭班長は「有償運送や旅行業としての認可は国や県。取り締まりは警察の業務だが、来年の寄港に備えて関係者を交えて検討したい」と述べた。