英国のレストラン誌が選ぶ2014年度版「世界のベストレストラン」で4度目の1位に輝いたデンマーク・コペンハーゲンにある「NOMA(ノーマ)」のシェフ、レネ・レゼビさんら3人が19日午後、石垣市平得の石垣島ハーブスクール(嵩西洋子代表)を訪れ、島のハーブを視察した。ノーマは来年1月、都内ホテルで期間限定で営業することにしており、その食材を探しに来島。嵩西代表からピパーチや長命草、バラなどについて説明を受けた。
レネさんはピパーチに着目し、嵩西代表に葉や実、調理方法などについて質問。ピパーチや発酵させた魚などを使った嵩西代表考案のソースも試飲し、「とてもおいしい」と語った。
一行は23日に東京に戻り、料理を試作する計画。嵩西代表によると「ピパーチの葉を500枚、実を1000個ほど送ってもらえないか」という打診もあったという。
レネさんは「ピパーチの実や葉、長命草に興味がある。ピパーチはとてもエキゾチックで変わった味。塩に漬けてスパイスとして使ってみたい」と意欲。石垣島については「小さな楽園という感じでとても素晴らしい島。パワーを感じる」と印象を話した。
嵩西代表は「長命草の種など島で使われていない物に着目していた。今後は島内だけでなく世界にもハーブの魅力を発信していくことが大切。ハーブが主要作物として認められるよう活動を続けていきたい」と語った。