天文学者の選ぶ星空がきれいな場所ベスト3に入っている石垣市、岡山県井原市美星町、長野県南牧村の3地域が19日、石垣市民会館大ホールで第2回日本三選星名所・星空サミット(同実行委員会主催)を開いた。石垣市開催は初。会場には行政、観光協会、天文台の関係者らが集い、講演や意見交換を通して、星空を生かしたまちづくりの実践を確認。3地域の訪問者に特典を与えるスタンプラリー、高校生の研究体験交流、情報発信の拠点化などが具体的に挙がった。星空を貴重な財産として将来に引き継いでいくと誓う共同宣言も行った。
星空サミットは、民放のテレビ番組で天文学者が3地域を日本三選星名所に選出したのを機に、3地域が星空を観光資源として観光誘致に取り組むことを目的に昨年から開催。第2回の開催地となった石垣市には瀧本豊文井原市長、菊池幸彦南牧村長ら40人余が訪れた。
3観光協会の会長、3天文台の台長らが参加したパネルディスカッションでは「三つの地域を一緒に宣伝したい」「星に関するグッズなどは共同で開発できないか」「1カ所に行くと、残り2カ所にも行きたくなるようなスタンプラリー的なものはできる」「3地域の高校生が交流して研究体験ができないか」などの意見が挙がった。
サミットの冒頭、実行委員長の高嶺良晴石垣市観光交流協会長、実行委員会会長の中山義隆市長があいさつしたほか、瀧本井原市長は「星を縁につながる3地域で経済、文化の交流ができればと思っている」、菊池南牧村長は「サミットを機会に交流を深めたい」と述べた。
このほか、石垣市の星空観光の取り組みが紹介されたほか、ウイングキッズリーダーズによる「八重山叙情詩~星島の祭り~」の上演もあった。
次期開催地の南牧村観光協会の新海文人会長に高嶺会長から星空サミット旗が託された。