沖縄県と、台湾北西部に位置する新北市で海岸清掃をしている民間ボランティア団体や、ごみ処理を担当する行政機関の担当者ら50人余が18日、石垣市に集い、3日間の日程で海岸漂着ごみに関して意見交換を開始した。沖縄に最も近い外国と情報を共有しようと、県が漂着ごみ対策交流事業で招いたもので、参加者は両地域の海岸を調査し、今後の対策につなげていく考えだ。来年1月には沖縄側が新北市を訪れる。
石垣市と新北市のほか本島、宮古、長崎からも訪れている。一行は19日、吉原ヒュッタ海岸で行われる第6回海・ラブフェスタin石垣島2014に参加。20日には市内ホテルで開かれるワークショップに出席する。
初日は大浜信泉記念館でオリエンテーションがあり、県、石垣市、新北市の担当者が海岸ごみの現状、対策、課題を報告した。
同市では民間団体と連携して管理制度を導入、海岸線122㌔のうち16・5㌔を管理している。同市は清掃経費を補助したり、清掃員を派遣したりして支援。清掃イベントも年2回実施、昨年は5000人弱の参加で海岸のごみ50㌧を集めたという。
地元からは海ラブフェスタ実行委員会の総合プロデューサーの嘉数博仁さん、事務局の江尻栄子さんが報告、「新北市に負けないよう頑張りたい」などと話した。
新北市政府環境保護局の丘明中氏は「地球にやさしくしないとわれわれは存在できない。地球の浄化に力を合わせよう」と呼びかけ、県環境部の當間秀史部長は「互いの情報を交換して今後の対策に生かしていきたい」とあいさつした。