おまわりさんと子どもたちの触れ合いをテーマにした第22回全国小学生作文コンクール「わたしたちのまちのおまわりさん」(主催=読売新聞社など3団体)で警察庁長官賞を受賞した平真小学校4年の平田育(はぐむ)君が18日午前、八重山警察署3階訓授場で、署員を前に受賞作文を朗読した。
「魔法の言葉」というタイトルで書かれた平田君の作文は、携帯電話を使用しながら2人乗りをしている中学生を、警察官が注意している場面に遭遇。事故に遭わないようにと厳しいながらも優しい言葉で注意し、相手に自尊心の種をまく警察官の姿をつづったもの。朗読後、署員から大きな拍手が送られた。
昨年は、弟の誇(ほこる)君が同じ賞を受賞。2年連続で兄弟が受賞するのは八重山では初めてで、平田君は「受賞したとき弟と喜んだ。作文を書くのが好きなので来年はもっと上の賞を目指したい。将来は消防士になりたい」と笑顔。副賞として贈られた2万円の図書カードは、民間が運営するドクターヘリ、MESHを運航するために設立されているMESHサポートに寄付する。
同署の小禄重信署長は「受賞した作文は地域の安全、安心を守る警察官の励みになる。今後も警察官を応援してほしい」と感謝。
今年は同コンクールに全国から7685点の作品が寄せられ、うち42点が内閣総理大臣賞などに入賞した。平田君は14日、東京都内で開かれた表彰式に参加した。