【那覇】県が台風19号対策で10日から設置している県災害対策本部(本部長・仲井真弘多知事)の会議が14日午前、県庁で開かれ、各部局が被害状況を報告した。
県内農林水産業の被害額は同日午前8時の取りまとめで約8億6484万円。最も被害が大きかったのはサトウキビで、約2億9124万円と見込む。
久米島では、車エビの養殖池の内壁破損や高潮によるエビの流出があり、約3億4000万円の被害。林業や畜産業などの被害については調査している。
地域別の被害額は本島南部が最も多く6億3787万円、北部が約1億2798万円、中部で8136万円、宮古が1644万円、八重山はオクラやニガウリで118万円の被害があった。
防災危機管理課によると人的被害は、重傷3人、軽傷23人。糸満市で9歳の小学生がドアに指を挟まれ、切断する事故があった。土砂崩れは名護市や大宜味村などで12件発生、北部地区の国道などで片側を含む11件の通行止めが続いている。
同対策本部はこの会議で解散し、今後は各部局が復旧対策に当たる方針を確認した。