県八重山土木事務所が川平集落内の交通混雑解消に向け2004年度から整備を進めている旧農村集落センター前と底地ビーチ手前の市道を結ぶ県道川平高屋線延伸事業(全長約1500㍍)は、本年度で事業着手から10年が経過。13年度末までに計画の57%に当たる860㍍が完了し、本年度中に1000㍍まで整備を進める予定。同区間は当初は11年度供用開始を予定していたが、用地取得の遅れなどから期間が延びており、県では16年度の供用開始を目指している。
川平公園や底地ビーチ、ホテルへのアクセスには集落内の生活道路が利用されており、住民の車両に加え、バスやタクシー、レンタカーなど観光客が利用する車も多く、道路交通上、危険性が指摘されている。
このため、県は観光交通と住民の生活交通を分離することで安全を確保し、観光関連施設へのアクセスを改善するため、同路線の延伸事業を進めている。
ルートは旧農村集落センター前から川平浄化センター前を通り、一周するような形で底地ビーチ前の市道につなげるもの。
総事業費は6億8000万円。14年度9月末までの用地取得率は面積ベースで91%。約2万1000平方㍍のうち、約1万9000平方㍍を取得している。
同事務所道路整備班の玉城正教班長は「地権者や地域住民の理解を得て、16年度までに供用開始できるようにしたい」と話した。