スターリングサイクルエンジンの性能とアイデアを競う「第7回スターリングテクノラリー県大会」(県工業教育研究会、県高等学校文化連盟主催)が3日午後、八重山商工高校総合実習室で開かれた。競技の結果、スピードクラスは沖縄工業の「とんみー」が1.69秒で優勝。宙返りクラスは34.5回転で大会新記録の那覇工業定時制「Jurina2」が輝いた。アイデア賞には沖縄工業の「スメドン」が受賞した。
前大会、スピードクラスで優勝した地元出場の八商工は2クラスで3位だった。大会は県内の8工業高校から55チームが出場。離島での開催は初めて。
競技はシリンダー内の空気を外部から加熱する外燃機関で熱エネルギーを運動エネルギーに変換するスターリングエンジン車両を使用。専用コース1周のタイムを競うスピードクラスと垂直ループの回転数を競う宙返りクラスで行われた。
優勝した那覇工定時制の末吉真君(19)は「思ってもいない結果にびっくりした。10月に卒業するので全国大会は出場できないけど、後輩がこのマシンで代わりに頑張ってくれると思う」と活躍に期待した。
各クラスの上位2位は11月8日に日本工業大学(埼玉県宮代町)で開催される全国大会「第18回日本スターリングテクノラリー」に出場する。
各クラスの上位入賞者は次の通り。
【スピードクラス】
▽優勝=とんみー(沖縄工業電子機械科)▽2位=R-HSⅡ(那覇工業定時制機械科)▽3位=アクセル(八重山商工機械電気科)
【宙返りクラス】
▽優勝=Jurina2(那覇工業定時制機械科)▽2位=ソニックブーム(南部工業機械科)▽3位=アンジュン(八重山商工機械電気科)
▽アイデア賞=スメドン(沖縄工業電子機械科)