一般廃棄物の処理・清掃に関する一部改正条例に基づき、11月からアルミ缶など資源化物の抜き取りや持ち去りが禁止されるのに合わせて、石垣市は、空き缶を収集している65歳以上のお年寄りらを対象に清掃員を募り、報償として現金を支給する「まちなか美しゃ守り隊事業」を予定している。市は、市議会9月定例会に提出している2014年度一般会計補正予算案に事業費144万円を盛り込んだ。
市環境課によると、事業の対象は65歳以上で、生活保護費を受けていないか、年収が国民年金満額支給額(77万2800円)以下であることが条件。住んでいる地域の周辺で毎週火・金曜日の週2回、午前7時~9時までの間に1時間程度清掃し、報償として1回につき1000円を受け取る。清掃員は月に8000~1万円の報償が得られる。30人を上限に募集し、来年3月まで清掃員として活動する。
市は15年度も事業を継続する考えで、同課は、定期的に環境美化活動を行うことで美しいまちづくりに寄与できるとしている。
空き缶の持ち去り禁止をめぐっては、市議会が6月定例会で、資源化物を収集している生活困窮者に対し有償ボランティアなどの支援措置を講じるよう求めていた。