野底小学校区への放課後児童クラブの設置を求める会の志田奈穂代表ら4人が1日午後、石垣市役所で中山義隆市長に設置に関する嘆願書と384人分の署名を手渡した。
志田代表によると、同校区には現在、放課後学童クラブがなく、1人親や共働き家庭の小学生の安全確保ができていない。レンタカーの増加に伴い、通学路で交通事故が増加する懸念もあることから、放課後に児童が安全に過ごせるよう設置を求めた。
現在、同校の児童数は38人。保護者の7、8人は同クラブを利用したいと話しており、料金次第で利用を考えるという保護者もいるという。
知念修福祉部長は、4月に開所し、天川公民館が運営にかかわっている「天川学童クラブ」を紹介し、「10人以上の子どもがいれば県から補助を受けることも可能。まずはこのような形を目指してほしい」と述べた。
野底小学校PTAの上地義久会長は「敷地内が理想。同校内の空き教室を利用し、クラブを運営できないか」と提案。これに対し市教委学務課の安里行雄課長は「今は空いていても児童数が増えた場合に確保できなくなる。まずは調査をさせてほしい」と答えた。
中山市長は「年度内にできるのであれば急ぐ必要がある。早めに対応したい」と述べた。