名蔵川河口の湿地、アンパルの自然を守る活動を続けている「アンパルの自然を守る会」が博報財団(公益財団法人博報児童教育振興会)の第45回博報賞(教育活性化部門)を受賞することが9月30日、決まった。同会の島村賢正共同代表は「驚いた。小中学校に対する取り組みが評価され、喜んでいる。今後もアンパル、八重山の自然の素晴らしさを訴えていきたい」と述べた。
同会は2009年に発足。「子どもアンパル教室」を4月から開催しているほか、名蔵小中学校や八重山特別支援学校の取り組みも支援。同会初代会長の島村修氏の名前を冠した島村修賞研究支援などを行っている。
同会は石垣市立小中学校長会(仲田森和会長)の推薦とともに同賞に応募。
審査では▽貴重なアンパルの専門的な知識を持つ会員の指導で、子どもたちが環境保全の意識を高めている▽単に環境学習にとどまらない市民参加型の活動—などと評価された。
同会のメンバーは1日、石垣青少年の家で会見し、廣川潤共同代表は「一度壊れると戻しようのない自然。島の自然を次代に引き継げるように今後も活動していきたい」と抱負。山崎雅毅事務局長は「アンパルの自然環境を保全、改善することが目指すところ。赤土問題解決が重要課題。まだまだ道半ばだ」と話した。
贈呈式は11月7日に都内で開かれる。