石垣市川平の三大祭りの一つ、「結願祭」が28日午後、群星御嶽で行われ、伝統の棒術や太鼓、獅子舞などが奉納された。会場には住民や観光客などが訪れ、伝統行事を堪能した。
結願祭は今年の農作物の収穫に感謝し、来期の豊作と住民の無病息災を祈願するもので、3日前から4御嶽の神司や「ミットンウヤジュ」と呼ばれる65歳以上の人々が集落内の御嶽にこもって祈願を済ませた後に行われる。祭りはミロクを先頭にした総踊りで幕開け。場内を清める座見舞いでは、川平の伝統太鼓(ペッソー)と棒10組、獅子舞が披露された後、川平小学校の児童たちが勇壮に太鼓を奉納した。
続く本舞では、男たちによる突きや片手太鼓、10組の棒術と獅子舞が奉納された。中でも2人の小人が大男を相手にする「三人棒」では、迫力ある大男の棒さばきを小人が軽やかに立ち回る姿に、会場からは大きな拍手が送られた。
境内の特設ステージでは、「狂言」や「川平口説」「川平鶴亀」など伝統の踊りが次々と披露された。