大浜から新空港入り口まで延べ2里弱もあるヤラブ並木の側枝採り作業を始めて1年がたった▼隔週で早朝1時間をめどにスタートしたが八重山ライオンズクラブ(岡部厚志会長)の有志だけでは手不足で、都度ボーイスカウトの親子や会員の友人知人へ協力を求めた▼おかげで1年目にして完遂した。でも油断は禁物。見通しがよくなったヤラブ並木の樹幹には、次々側枝の新芽が出ている。引き続き作業には精出すつもりでいるが国道を散策される方も、新芽に気づいた際はぜひとも率先し摘んでほしい▼昨年土木事務所から許可を得て始めたころは、側枝も茂りに茂って切った枝を回収するのに苦労した。多い時は事務所へ連絡して回収してもらっていたが、その後の観察で若枝や新芽のうちに摘むと量もそうそう出ないので風化を当てにして通り沿いに集めて置くか国道沿いの草むらへ混ぜ込むことにした▼畑や牧場には、地主へ声かけることで協力を求めた。「いいよいいよ、そのうち朽ちるだろうから」と快諾なさる方と「誰が自分の土地にごみを捨てさせるバカがいるか」と断る方も。挙句に「ただでさえ緑の多い島に並木などを作るから管理で苦労するのだ」と嫌みも▼南国では、放っておけば、庭だってやぶになるし豊かな緑も密林化すると思うのだが。(仲間清隆)
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