汚染された水などから感染するレプトスピラ症が八重山保健所管内で16日までに16件発生し、過去10年で最も多くなっていることから、保健所が注意を呼びかけている。
特に8月下旬から9月にかけて石垣島や西表島で感染したとみられる患者が相次いでおり、いずれも河川や滝での遊泳、淡水域での野外レジャーなどでの感染が疑われている。 地域住民や観光客、レジャーガイドが感染し、観光客3人と沖縄本島北部在住の1人が自宅に戻ってから発症したケースも報告されている。
レプトスピラ症は汚染された川などの水を飲んだり、傷口などから体内にウイルスが侵入し感染を起こす。報告事例のほとんどが皮膚に傷などがあったことが確認されている。
発症は年平均3・3件で、今年は9月16日現在で16件と感染者が大幅に増加している。
感染すると、3〜14日間(平均10日間)の潜伏期間の後、寒けや震えを伴う39度以上の発熱、頭痛、筋肉痛などの症状がある。
重症化すると腎不全や黄だん、出血などの症状を引き起こし、死亡する場合もある。
保健所では川や水田に入った後、突然の発熱、頭痛などの症状が出たら、すぐ医療機関で受診するよう呼びかけている。