研究者から魚の体の仕組みを学び、すり身を使ったかまぼこ作りに挑戦する出前授業が19日午前、伊原間中学校(仲田森和校長、生徒35人)で開かれ、2年生10人が参加した。
体験を通して科学技術への理解を深める沖縄サイエンスキャラバン構築事業の一環。西海区水産研究所亜熱帯研究センター主任研究員の名波敦さんが講師を務めた。
「お魚たちの食生活とサンゴ礁の環境」をテーマにした授業で、生徒たちはブダイやハタ、アイゴ、フエダイをハサミやピンセットを使って解剖し、胃の内容物を観察。それぞれの魚の生態を名波さんから教わった。
この後、ブダイとフエダイ、ハタのすり身を使ったかまぼこ作りに挑戦。生徒たちはすりこぎにすり身と塩、みりん、かたくり粉などを入れ、粘り気が出るまで練り込んだ。最後は油で揚げ、3種類のかまぼこを食べ比べた。
中西梨夏さん(14)は「ブダイのふんが砂状で、海の掃除屋ということを初めて聞き、勉強になった。家でも違う種類の魚を使ってかまぼこを作ってみたい」と笑顔で語った。