15日の「敬老の日」を前に、郡内の字会や郷友会、老人福祉施設などでは14日、敬老行事がめじろ押しとなり、お年寄りの長寿にあやかるとともに、「健康に留意し、“幸齢者”として幸せな日々を送ってほしい」などといたわりの言葉が贈られた。お年寄りたちは食事や多彩な余興を満喫した。
このうち、石垣在波照間郷友会(新城寅生会長)は午後2時から、大川公民館で敬老祝賀会を開催。対象者は98歳の山田シゲさんを筆頭に75歳以上の95人。会場にはこのうち28人が姿をみせた。
来場者の中で最高齢となる山口節さん(97)は竹富島で生まれた後、波照間島に嫁ぎ、「両島から大事にされてありがたいという気持ちでいっぱい。毎日お祈りをしていることが長寿の秘訣(ひけつ)かもしれない。まだまだ長生きしたい」と笑顔。
新城会長は郷友会沿革史を紹介し、「設立当初の先輩方の功績は計り知れず、感動に値する。ますます健康に留意して私たちへの指導、鞭撻(べんたつ)をよろしくお願いします」とあいさつ。
舞台は「鷲ぬ鳥節」で幕開けし、女性部の「あやかり節」や「娘ジントヨー」、棒術などが繰り広げられた。平田彬樹(あきじゅ)君(登野城小5年)、真彬(みあや)さん(同4年)、あみさん(同2年)兄弟は空手演武を堂々と披露し、会場を沸かせた。