石垣島が候補地に上がっている自衛隊配備問題をめぐり、石垣市議会の勢力は7日の選挙の結果、「賛成」と「条件付き賛成」の合計が7人、「反対」が10人となり、反対派が賛成派を上回った。
5人が賛否を明らかにしていない。さまざまな考えを持つ支持者がいることから選挙への影響を考慮し、配備計画が具体化していない段階での回答を避けており、流動的な要素を残している。
石垣島で配備計画が決定すれば、住民を二分する問題に発展することは確実。今後、市民を代表する議員として明確な対応と説明責任が求められそう。
市役所の新庁舎建設場所では、現時点では「判断できない」などとして回答を保留している当選者が13人と多数。現地建て替え(現地周辺含む)派は6人、高台派は3人。
現地か高台かにかかわらず、市役所庁舎の建設場所は、今後のまちづくりを大きく左右する。建設費も概算で600億円台と莫大(ばくだい)だ。
建設費にかかわる議案は議会の承認事項となることから、市民の意向を踏まえ、長期的な視野に立った論戦が期待されている。