石垣島天文台(宮地竹史所長)は5日夜、口径105㌢のむりかぶし望遠鏡で小惑星「2014RC」を撮影した。小惑星は直径約20㍍で撮影時の明るさは18等星、小惑星までの距離は地球から月の距離の約5倍となる約180万㌔㍍と推定されている。
同天文台によると、小惑星は今年8月に米国の天文施設で発見されたばかりで「2014RC」と仮符号がつけられており、8日未明に地球から約4万㌔を通過する。
宮地所長は「小惑星の撮影に成功したのは国内では石垣島天文台だけではないだろうか。星の間を動いている小惑星をみることができるようにホームページで動画も紹介している」と述べた。
なお、同小惑星は地球の公転軌道と一部が交差する楕円(だえん)軌道を周回しており、南半球の空に移動して8日未明の最接近時にはニュージーランド上空を通過する。地球への衝突の心配はないという。
詳細は同天文台HP(http://www.miz.nao.ac.jp/ishigaki/top)。