【黒島】黒島観光組合(若月元樹組合長)は4日夜、国の登録有形文化財に指定されている伊古桟橋に1000個近くのキャンドルを並べた。観光資源に活用しようと試験的に試みたもので、沖向けに長く伸びる桟橋の両端には温かい光がともり、幻想的な雰囲気に包まれた。
伊古桟橋は、浜から沖向けに354㍍あり、観光客には人気の場所となっている。近年は、台風で崩壊の危機にあったが、観光客の安全面を懸念していた同組合の要望で修繕され、昨年からは桟橋先端まで安全に行けるようになっている。
今回は、修繕された伊古桟橋を夜間の観光資源にしようと試験的な実施となったが、宿泊者を連れだって訪れる宿主や、多くの島民らでにぎわった。
観光客らは「幻想的」「滑走路みたい」などと喜びながら、風でともりが消えてしまったキャンドルの点火に加わる姿もみられた。
同組合の役員らは今回の試験的な試みを検証し、今後、実施するかどうかを検討したい考えだ。