八重山家畜市場の今年最後のセリが13日、14日の2日間、同セリ市場で開かれ、子牛の平均価格が前月を1万4682円上回る51万9247円と、2カ月連続で50万円を超える過去最高を記録した。全国的な素牛不足を背景に、雌雄とも高値を付けた。石垣島和牛改良組合の前津正明組合長(65)は「高値を素直に喜びたい。値段に恥じない良い牛をつくり、高値のうちにしっかりと産地をつくりたい」と喜びを話した。
今月のセリでは2日間で、上場817頭のうち816頭のセリが成立。販売額は3億9036万円と、4億円に迫った。
子牛の平均価格は雄が54万325円。雌も49万571円と50万円台に迫った。
最高価格は雄が70万4550円(14日)、系統は父・美芳国桜、祖父・平茂勝。雌は74万250円(同)で系統は父・安福久、祖父・勝忠平だった。
口蹄(こうてい)疫が発生した宮崎県や福島県など東日本大震災被災地を中心とした全国的な素牛不足に加え、国内の景気回復の兆しを受けた牛肉需要の増加で2カ月連続の高値となった。