【那覇】県が八重山や宮古、本島北部地区の安定的な医師確保に向けて20億円規模の基金を創設することが5日分かった。仲井真弘多知事が同日午前の記者会見で「約30人近い医師確保のメドをつけたいと考えている。9月議会に提案して予算を確保し、直ちに行動したい」と述べ、八重山地区などの医師不足解消に取り組む考えを示した。
基金の運用については「医師の派遣がスムーズにできる方法は何か、いろいろと考えた中で、(派遣元に拠出する)研究費というような新しい形を含めて、必要な財政的支援を行いたいと考えている」と述べた。
基金の創設は産科医や脳外科医など慢性的な医師不足に悩む八重山や宮古、本島北部地区で勤務する医師を安定的に確保するのが目的。県は9月定例県議会に基金の創設を含む補正予算案を提出する。