八重山署の仲村智成署長は5日午後、同署で開いた八重山地区安全なまちづくり推進協議会(会長・中山義隆市長)で8月末現在の刑法犯認知件数が前年比9件増の261件となり、4月以降増加傾向にあることを報告。「観光入域客が増加している一方で、それに交じって犯罪者も入っている。警察のパトロール強化はもとより、地域の防犯力が重要だ」として、防犯カメラ設置や青色回転灯パトロールによる協力を呼びかけた。
同署によると、全刑法犯261件のうち、窃盗犯が169件で全体の62.8%を占めている。内訳は空き巣や出店荒らし、学校荒らしなどの侵入盗が36件、車上狙いや置引などが94件、自転車盗などの乗り物盗が39件発生している。
少年補導件数は8月末現在、前年の1111件より317件減の794件。非行防止に効果があるとされる少年少女への声掛けを今後も徹底していくとしている。
協議会では、防犯カメラ設置後、石垣港離島ターミナルからの110番通報が大幅に減少していることも報告された。
席上、仲村署長は①潜在化している飲酒運転②路上寝込み③万引防止対策④交差点における事故⑤観光客の犯罪防止⑥自転車のマナーアップ指導ーなどの課題に署を挙げて取り組みたいと述べた。