少数激戦となった八重山3市町の議会議員選挙は早くも最終日を迎え、あす7日有権者の審判が下される。果たしてどういうサプライズがあるのか▼泣くも笑うも表立っての選挙戦は最後とあって、きょうはいつもその効果に疑問符が付く選挙カーが、一段と音量をアップして「最後のお願い」で縦横にまちを走り回る▼有権者の多くは既に大切な1票を誰に託すか決め、期日前投票は前回をしのぐ勢いだ。しかしまだ決めあぐねている人や投票に行かないという若者も少なくない。そこで気になるのが投票率だ▼竹富町と与那国町は地縁・血縁選挙で、ほぼ常に90%超を維持している。石垣市は1990年選挙を最後に90%台を割り込み、前回は若い新人らの台頭で75%台に盛り返したが、前々回は73%台の過去最低にまで落ち込んだ▼何をしているのか分からない議員や品位のない期待外れの議員らが「誰がなっても同じ」と政治離れを引き起こしている。しかしだからこそ候補者をしっかりチェック、こういう駄目な人たちに政治をお任せしたくない▼八重山は5、6000人とされる地元の選挙に関心が薄い本土からの移住者らをどう取り込むかが、当落や投票率を左右。さらにこれら本土出身の人々が何を基準に投票行動をするかで3市町の政治動向も変わる。(上地義男)
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