八重山3市町議会議員選挙のうち、石垣市議選(定数22)は31日、告示される。市選挙管理委員会で同日午前8時半から午後5時まで立候補の受け付けが行われ、現職19人、新人9人、前職1人の29人が立候補を届け出る見通しだ。予定候補者はこれまで水面下で攻防を繰り広げてきた。告示以降、集票にフル回転する。竹富、与那国両町議選は9月2日に告示。3市町議選は9月7日に投票が行われ、市議選と与町議選は即日開票、竹町議選は8日に開票される。
今市議選は、2期目の中山義隆市長を支える与党、対する野党それぞれの勢力が改選後
にどう変化するかが焦点。現勢力は与党13、野党7、中立2の構図となっており、与党側は現有議席以上を目指し、野党側は劣勢挽回をもくろむ。
告示を翌日に控えた30日、立候補予定者の事務所では告示以降の運動を確認したり、146カ所に張るポスターや有権者らに配布するビラの用意をしたりと準備に大忙し。告示の31日は午前9時ごろから運動員や支持者を集めて出陣式や出発式を行い、7日の選挙戦に突入する。
市選管によると、30日現在の登録有権者数は3万7210人(男1万8516人、女1万8694人)で、前回(2010年9月12日の選挙日)より840人増えている。
一方、市議選の投票率は1986年の93・51%をピークに下降していたが、2010年は75.59%と06年から1.84ポイント上昇した。今回、前哨戦に盛り上がりを欠いており、投票率の低下が懸念されている。
前回は保守勢力が16年ぶりに市政を奪還した勢いで若い世代の新人が台頭、ほかの新人候補も出馬して34人で争われたため、票の掘り起こしにつながったが、今回は予定候補者が29人と前回より5人少なく、初めて立候補を予定している新人も13人から5人に減っている。
当選ラインは投票率にも影響されるが、予定候補者が減っているため、前回の最下位当選者の得票数722票より上がるとの見方が出ている。