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公設市場周辺の浸水防止へ 石垣市

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箱状の雨水管を敷設する工事が進められている現場=28日午前、730交差点

 公設市場周辺の浸水対策事業として石垣市は2012年度から、郵便局前交差点から万世館通りまでの2号線以北の雨水を排水処理する雨水管敷設工事に取り組んでおり、現在は730交差点の桟橋通りで作業を進めている。下水道課によると、箱状の雨水管は最大2㍍四方と大型で、1時間雨量85㍉に対応できるという。同課は17年度の完了を予定、「公設市場付近の浸水を防ぐことができる」としている。

 公設市場周辺は大雨のたびに雨水が入り込んでおり、1時間に71㍉を記録した05年5月24日の豪雨時には公設市場と周辺道路が冠水し、銀座通りでは店内に浸水する被害も出たため、「もっと排水設備をきちんとしてほしい」との要望が出ていた。

 公設市場を管理する指定管理者のタウンマネージメント石垣によると、大雨時には郵便局側からアーケード内の銀座通りに入り込んで西の縦通りに流れ、村中書店前に集中する。

 村中書店の村仲用三さん(85)は「30年以上も雨に悩まされてきた」として店舗をかさ上げして対策を講じた。

 同石垣は「この街区は雨水が集まりやすくなっているので、いろんな面で対策は取っているが、まだまだ不十分」(石田正夫専務)と抜本的な対策の必要性を指摘する。

 下水道課が計画する事業は、中村釣り具前の離島桟橋から桟橋通りを経て、郵便局前の2号線から万世館通りまでの総延長533㍍に雨水管を整備するもの。2号線以北の24・1㌶の雨水を受け、海に放流する。

 工事は狭い場所でも行えるオープンシールド工法を採用。請負業者によると、県内で2例目の工事で、石垣市では初めて。工事関係者は「工事の面積も取らず、道路の片側だけで工事ができ、事業費が安くなる」と話している。


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