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Channel: 八重山毎日新聞社
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「今、辺野古で何が起こっているのか。自分の…

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 「今、辺野古で何が起こっているのか。自分の目で確かめたかった」。県内外から3600人余が集結した23日の新基地建設阻止を求める県民大行動。名護市の高校3年生の少女は額に光る汗を拭きながら取材に答えてくれた▼当日、実行委員会が用意した35台のバスは定員を超えて乗車できない人が続出。その人らの思いも乗せて会場には家族に車いすを押してもらいながらの参加者、子や孫を引き連れた戦争経験者、クバ笠をかぶり、拳を突き上げるオジーやオバーらの姿があった▼炎天下、老骨に鞭打って参加した高齢者の共通の思いは20年、50年先の平和を見据えて今、自分たちが子や孫のために負の遺産となる軍事基地を絶対に造らせてはならないという強い願いだ▼安倍政権は、全国から海上保安庁の巡視船などを集結させて作業を強行している。69年前、沖縄戦の上陸に向けて本島を米軍の軍艦が包囲した。名護市の稲嶺進市長は「あの光景と全く同じだ。この国はどこに向かっているのか」と政府の強硬姿勢を批判した▼「知らないということがいかに怖いかが分かりました」。冒頭の高校生は沈んだ声で辺野古の現状をこう表現した▼不沈空母となる軍事基地をいったん造ると、そこからはさまざまな弊害が生まれる。それが戦後沖縄が学んだ歴史の教訓である。(鬚川修)


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