9月7日に実施される八重山3市町議会議員選挙のうち、石垣市議選(定数22)は24日、31日の告示まで1週間となった。立候補を予定している現職19人、新人9人、前職1人の29人は水面下で集票合戦に奔走し、前哨戦は終盤の様相を呈している。告示翌日からは期日前投票が始まることから、各陣営は「この1週間が勝負」と支持固めと票の掘り起こしに懸命だ。
今市議選は、与党13、野党7人、中立系2人の現有勢力がどう変化するかが焦点。保守与党側は13議席以上を確保し、2期目に入った中山義隆市長の支援体制を盤石にしたい考え。これに対し野党側は7議席に上積みを図り、勢力の均衡化を目指す。
告示を1週間後に控えた市内は、予定候補者名の入ったのぼりや看板が目立つようになり、選挙用ポスターの掲示板も設置され、選挙ムードが高まっている。
予定候補者は地域回りや懇談会などを数多くこなして支持拡大に努め、各事務所では電話作戦も平行して行っている。チラシやビラを配布し、政治姿勢や向こう4年間の取り組みの浸透にも力を入れている。
一方、有権者の関心は高まりをみせておらず、予定候補者は「前回と比べて、いまひとつ盛り上がらない」とこぼす。
34人が立候補した2010年9月の前回選挙の投票率は75・59%で、06年の73・75%から1・84ポイント上昇した。前回は若い世代が台頭して多数激戦となったことが票の掘り起こしにつながったとみられる。
29人で争われる見通しの今回は投票率の低下がささやかれており、告示までの1週間、予定候補者が有権者の関心をどこまで高めることができるかも注目される。
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