第29回「少年の主張」八重山地区大会(八重山地区青少年育成市町民会議主催)が23日午後、双葉公民館で開かれた。郡内の中学生9人が熱弁を振るった結果、「夢のチカラ」をテーマに発表した大浜中学校3年の比屋定賢弥君(15)が最優秀賞に輝いた。比屋定君は9月30日に沖縄市の沖縄市民小劇場あしびなーで開かれる県大会に派遣される。
大会は、社会の一員として役割と責任を自覚させ、少年の健全育成に対する理解と協力を深めるのが目的。
最優秀賞の比屋定君は、幼いころに思い描いた夢以外にもやりたいことが出てきて悩んだ時期があったが、両親から仕事を選んだいきさつを聞き、考え方が変わってきたことを発表。母親の一言がきっかけで現在は教師を目指しており、「夢が現実的に自分が歩んでいく上での確かな道しるべとなった時、今を大切に生きる力が沸いてくる。活力ある毎日をともにゲットしよう」と呼びかけた。
比屋定君は「緊張したが、すべての力を出し切れた」と大会を振り返り、県大会に向けて「滑舌に気を付け、思いをしっかり伝えられるように頑張りたい」と抱負を語った。
優秀賞は「平和を創る一人として」を発表した野底海友(みゆ)さん(川平3年)と「羽ばたけ世界へ」を発表した藤森成治君(石垣3年)がそれぞれ獲得した。
金城綾子審査委員長は「磨かれた豊かな感性が一人一人に光っていた。一方でヤマ場を作る工夫がほしかったという意見もあった」などと講評した。
最優秀と優秀以外の6人は優良賞となった。次の通り。
▽優良賞=岩本海南斗(船浦3年)「西表の自然・再発見」、池田竜聖(与那国2年)「自分に負けない心の強さ」、石川あかり(石垣2年)「強く楽しく生きる」、譜久嶺弘己(久部良3年)「家なれーどー外なれー」、上谷茜寧(黒島2年)「勇気があれば」、新本当周(石垣第二3年)「目標の大切さ」