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Channel: 八重山毎日新聞社
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かつて大企業の御曹司が、カジノで巨額の…

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 かつて大企業の御曹司が、カジノで巨額の社費を使ったというニュースがあった。ギャンブルにのめり込んだエリートの転落は、新聞や雑誌、テレビで大きく報じられた▼これは大半の人が理解できない話だろう。だが、身近にカジノがあったらどうだろうか。ここのところ統合型リゾート推進法案(カジノ法案)がクローズアップされ、沖縄への誘致話も高まっている▼その中で先日、厚労省が「カジノ、日本人はNGに」との見解を示した。ギャンブル依存症患者が増加する懸念があると危惧したもので、法制度など幾つかの問題はあるものの、依存症の恐れは十分に理解できる▼厚労省研究班の調査だとパチンコや競馬など、ギャンブル依存の人は成人人口の4.8%、536万人にもなるという。米国の1.58%、韓国の0.8%などに比べると極めて高い▼これは全国の隅々までパチンコ店などが建ち、海外にあまり見られない「身近な光景」となっているためだろう。依存症の問題は全国各地で深刻化している▼最近はカジノ法案をめぐり、県議らが相次ぎマカオなどを視察している。カジノは儲かり、地域を発展させるというイメージがあるが、人の「欲」を刺激する「甘い蜜」だ。たばこのように、なかなかやめられないという状況は望むところではない。(黒島安隆)


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