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蛇行した道路線形を改良する県道石垣港伊原間線の野呂水地区道路改良工事は、難航していた用地取得が解決し、来年3月までに工事を終える見通しとなっていることが分かった。同道路は、市街地と川平や名蔵など観光地の拠点を結ぶ重要な幹線で、バイパスを整備することで観光産業振興、地域活性化につながることが期待される。県八重山土木事務所道路整備班は「並行して供用開始の手続きを進め、2015年度の早い時期に供用開始ができるよう努力したい」(玉城正教班長)としている。
野呂水地区の改良工事は線形が不良で見通しが非常に悪いうえに歩道もないため、車両と歩行者の安全で快適な通行を確保できないとして計画された。
道路延長は2.5㌔。幅員を現在の6.5~7㍍から11㍍(片側歩道3.5㍍)に拡幅して整備するもので、04年に着工していた。
この間、工事を進める一方、一部の道路予定地で用地取得が難航。県は土地収用法の手続きを進めてきたが、13年3月に地主との任意交渉の結果、同意を得た。
13年度までに1470㍍を整備、14年度は残り1030㍍の工事を発注した。来年3月までには完了する見込み。
事業費は12億5000万円を予定している。
野呂水地区の改良工事は00年9月、石垣市観光協会(現石垣市観光交流協会)などが県に要望していた。当時の要請活動に関わった宮平康弘前会長は「西回り線は観光拠点の川平湾に行く観光ルートとなっており、今回のインフラ整備で安心安全な通行ができるようになる。長い時間がかかったが、ようやく開通の見通しがたってうれしい」と喜んだ。
一方、改良区間が開通した後の野呂水地区の現在の県道について県は補修して道路の健全度を高めた上で、石垣市に移管する方向で調整している。