来年に再開する予定の石垣島トライアスロン大会について中山義隆石垣市長は12日、ワールドカップ(W杯)を開催しない方向で検討していることを明らかにした。庁議室で行われた定例記者懇談会で「ワールドカップの位置づけが世界のトップクラスではなくなっており、大会運営上も周回コースを設定するのが難しい」と述べた。
トップアスリートは、獲得ポイントの高い世界選手権に出場する割合が高くなっており、2013年のW杯石垣島大会は男子26人(前年56人)、女子15人(同30人)と出場選手が減少した。長時間の交通規制がかかる周回コースの設定についても、観光客の増加に伴って交通量が増大している状況では難しいという。
このため、来年は一般のみの大会となる見通し。スポーツ交流課によると、開催時期やコース、大会規模などについて複数案のメリットやデメリットを精査しており、これを整理した上で関係団体と調整して1案に絞り込む予定。
決定時期について川平孝子課長は「不都合なことがないよう慎重に検討しており、9月までには何とか決めたい」と話した。