ソーロン(旧盆)入りの8日、グソー(後生)からやってきたとされるウシュマイ(翁)とンミー(媼)がファーマー(子や孫)を引き連れて家々を回る伝統行事「アンガマ」が始まった。
ファーマーが踊りを披露したり、ウシュマイとンミーが観客からの問い掛けに独特の裏声でユーモアたっぷりに答える問答などを繰り広げた。
各地の青年会が行っているもので、伝統を受け継ごうと2、3週間前から踊りを練習したり、長老や先輩たちから方言の指導を受けてきた。
このうち、石垣市石垣の石垣吉民さん宅(74)には午後7時ごろ、いしゃなぎら青年会(國吉長朗会長)のアンガマ約20人が訪れた。
ウシュマイとンミーが仏壇に線香をあげ、手を合わせて「ウートートー」「アートートー」と念仏を唱えて始まり、ファーマーたちが次々と踊りを披露した。
ウシュマイとンミーの問答では「ファーマーのかさについている花は何の花」「なんで七つ付いているの」の質問に「あの世のハスの花で、七つ咲いているのは7日7日の49日の法要を終えた証だ」と答え、周囲を沸かせた。
アンガマは10日のウクイピー(送り日)まで行われる。