台湾デザイン界の一大イベント「台湾デザインエキスポ2014」(台湾政府主催、台湾設計展)が2日、台湾東部の台東市で開幕し、石垣市が出展している。クリエーター集団「石垣島クリエイティブフラッグ」によるアート作品を展示しているほか、玄米乳の手づくり体験教室なども予定されており、17日までの開催期間中、一味違った石垣PRが多くの来場者を楽しませることになりそうだ。
台湾政府はデザインやアートなど文化産業を「6大振興産業」の一つに位置づけており、同エキスポはことしで12回目。製糖工場跡地を主会場に、内外のデザイナーが台東の自然や先住民の文化に着想を得て制作した建築作品や工芸品、インスタレーション(空間芸術)などを展示する。
石垣市はデザインを通した観光産業の振興や台東との交流促進を目的に初めて出展。
ブースでは、石垣市在住のデザイナー、松村要二さんのコーディネートで沖縄の古民家をモチーフにした空間を演出。パネルや映像、工芸品などで八重山を紹介するほか、「USIO Design Project」の企画展示も行っている。
8〜10日には「石垣祭」と銘打った特別イベントも開催し、大工哲弘さんのライブや、石垣島で活躍するイラストレーターのPokke104さんらによるペインティングなどが予定されている。
石垣市台北駐在員の小笹俊太郎さんは「台東と石垣は、産業構造や伝統文化の継承など抱えている問題が似ている。来場者に八重山の存在を知ってもらい、お互いに刺激しあえる関係になれたら」と話した。