【茨城県神栖市】第38回全国高等学校総合文化祭「いばらき総文2014」(同実行委員会主催)が7月29〜31日、神栖市文化センターで開かれ、八重山商工高校と八重山高校の郷土芸能部が郷土芸能部門に出場し、いきいきとした踊りで会場を魅了した。入賞は逃したものの、両部とも「みんながまとまった」(八商工の砂川らな部長)、「力を出しきれた」(八重高の名嘉夏海部長)と納得のステージとなった。
同部門には43都道府県から52校が出場。各地域の芸能を題材に、創意工夫を凝らしたステージを披露した。
八重山商工高校郷土芸能部(部員21人)は29日に出場し、「果報ぬ世ば給ぅられ」をテーマに、島の豊じょうの喜びや神への感謝などを表現。「じっちゅ」や「マミドーマ」ではユーモラスな演技で会場の手拍子を誘い、「クイチャー」で締めくくった。
砂川部長は「結果は悔しいが、満足している。部員数が少なく初心者が多かったが、みんながまとまった」と話した。
八重山高校郷土芸能部(部員37人)は31日に登場し、「今日が日ば 黄金日ば〜黒島保里部落の芸能より〜」をテーマに、島の繁栄ときょうの日を迎えられた感謝を表現。旗頭を舞台に登場させ、「豊年巻き踊り」などで洗練された舞踊を披露した。
名嘉部長は「他校の芸能を見て、地域の芸能を伝承しているのは自分たちだけではないと知ってうれしくなった」と話した。(黒島安央東京通信員)