先日夜、タクシーを拾うため酔い覚ましを兼ねて730交差点から真栄里公園方面に国道390バイパス沿いの歩道を歩いた。そこで驚いたのが歩道にある車止めの支柱の数。歩道真ん中を含め、あちらこちらに林立し、その数の多さには正直、驚いた▼支柱の間隔は歩行者が通れる幅は確保されているものの、歩行中もうっかりよそ見をするとぶつかる危険性があり、夜間や視覚に障がいを持つ者にとっては危険な障害物となろう▼車止めは、歩道に乗り上げて駐車する車両を防ぐために県が設置したものだが、そこまでしないと防げないものなのだろうか。駐車するドライバー、設置する側双方に疑問を感じる▼石垣市は年間観光客が100万人に達しようとする観光地。歩道にまで支柱が林立する光景は景観面からも決して評価できず、むしろマイナスイメージだ▼同道路と歩道は県が維持管理しているが、最近は植栽ボックスなど無機質な物の設置が増えたように思える。管理のし易さを最優先した結果だと思われるが、市民目線とは逆行しているようにも感じる▼予算と労力をかけ、せっかく設置した物が、結果的に市民生活に支障をおよぼすようでは本末転倒。設置する際にはその機能と市民生活、景観面への配慮など、多角的な検討が必要だろう。(下野宏一)
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